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just be and love myself

小説“君の膵臓をたべたい”からみる人生 Part1 ※配慮なしネタバレ&完全独自解釈と語り

皆様

暑い夏真っ只中ですが、いかがお過ごしでしょうか

私は、花好きの母によってお部屋に飾られているひまわりを眺めながら

クーラーの効いたお部屋で夏気分を味わうという素敵な日々を過ごしています

お部屋にはお花を飾りなさい、と大学時代に慕っていた先生から

教えられたことがあります

心の余裕だったり、調べたところ、風水的にもいいらしいです

私はなんだか優しい気持ちになります

皆さんもぜひ、お花を飾ってみてください

邪気を吸い取ってくれるそうですよ

なんだかそれだけで少しいい気分になりますよね

 

さて最近このブログでは、映画を通して私の持論を語り尽くす記事が

思いがけずシリーズ化してきています

(↓前回の記事です。残りは映画カテゴリーから閲覧可能です。)

nesumerb.hatenablog.com

 

読んでくださっている読者の皆さま、

スターで反応してくださる皆さまのおかげで、

私は心から楽しみながら執筆しています

本当に有難うございます

 

今日は、たまにはということで。

映画ではなく小説から、私が思うこと感じたこと考えたことを

述べていこうかと思います

 

今回は、“君の膵臓をたべたい” について言及していきます

www.futabasha.co.jp

この小説は何年か前に実写映画化、アニメ化にもなり話題でした

私はこの小説の出版当時高校生で、なんだかおぞましいタイトルにしては

ひどく温かみを感じる表紙に強烈に惹かれたことを覚えています

そして当時はまだ文庫化されていなかったので、あの分厚く重い単行本を持って

学校と家と行き来しながら読んでいたことを思い出します

 

この作品はあまりに有名なので、小説は読んだことがなくとも

実写やアニメでなんとなくストーリーを知っている方は多いと思います

ちなみに私は小説を読んで、実写を観ました。アニメは未視聴です。

なのでアニメ版についてはなんとも言えません。

ですが、はっきり言うと

実写はまったくもっておすすめできません。

正確にいうと、小説のファンにはおすすめできません。

 

小説でストーリーに最高に魅せられた私はもちろん実写も観ようと意気込み、

ワクワクしながら映画館へ観に行きました、が。

拍子抜けでした、涙も出ませんでした。

実写版は、小説“君の膵臓をたべたい”に沿って作られた

また違うストーリーという気がしました

全て小説通りに作られていてもそれはまた味気ないかもしれないですが、

私がこの小説で一番好きで一番感動して一番心を打たれた部分が

映画では一切実写化されていませんでした

そこが、私にとってとても残念な部分でした

小説を読んでから実写を観ると、

私のように思う方がいらっしゃるかもしれません

なので私のおすすめは、実写を観てから小説を読むことです

そうすれば、感動が何倍にもなる、かもしれません

(ただのわがままレビューになってしまったかもしれない)

 

ここから配慮なしネタバレ&語り 始まります

 

作品紹介が長くなってしまいましたが

この作品は私が小説の中で一番好きな作品です

ずっと忘れられない作品です

早くこれを超える小説が出てきてほしいと思うほどです

この物語は私に、「人生」や「生きること」を教えてくれました

 

まずこの小説で面白いのは、主人公の名前が明かされないところですよね

かなり斬新です

作中で名前のヒントが出てきますが、文学好きな方や教養の深い方は

すぐわかるのだと思います

私は当時、何もかも無知に近かったので、調べた覚えがあります

 

私はこの物語で本当に忘れられないサクラのセリフがあります

余命宣告を受けてもなお学校に出てきて

いわゆる「普通の学校生活」を送るサクラに対して、

主人公が

寿命が短いならもっとやりたいことを全部制覇するとかしたらいいのに

的な(うろ覚えですがニュアンスはこんな感じです)ことを言うのですが、

その時のサクラの受け答えに

「一日の価値は全部一緒なんだから、何をしたかの差なんかで

私の今日の価値は変わらない。」(原作から引用)

というものがあります

当時高校生だった私にとってこのセリフは何だかすごく

大事な言葉で、衝撃的で、忘れられない言葉となりました

確かに、この世のだれ一人として自分がいつこの世を

去るのかなんてわかりません

よっぽど、サクラのように余命宣告を受けたりしない限りは、ですが。

ですがその場合でも、デスノートのように「○月○日」と正確に

判断することはできませんよね

 

サクラは結局、持病ではなく通り魔に襲われてこの世を去ります

病気ではなく、たまたまそこを通った人間に、です

本当に考えさせられますよね

そのオチも私にとってかなり衝撃的で、驚愕したのを覚えています

 

映画“OLD”の記事でも似たようなことについて言及しましたが

人間、生きていると「時間は有限」であることを忘れがちです

nesumerb.hatenablog.com

ただ、だからといって毎日情熱的に、一秒も無駄にしないように、

と意気込んで生活するのはとても疲れますよね

この作品を通してのサクラの言動は私に、稚拙な考えかもしれませんが

「生きてるだけで丸儲け」のような言葉を連想させます

余命宣告を受けた彼女が放つ言葉だからこそ、

「時間は有限」ということを身にしみて理解している彼女だからこそ、

「一日の価値は全部一緒なんだから、何をしたかの差なんかで

私の今日の価値は変わらない。」

というセリフに重みと色々な想いを感じます

 

人生に大いなる目標だったりは必要なくて、ただなんとなく過ごしたその日だって

かなり価値のある一日なんだ、と気付かされます

主人公がサクラに、

「寿命が短いならもっとやりたいことを全部制覇するとかしたらいいのに

(=なぜ一日一日に大きな価値を見出そうとしないのか)」、と問うたように、

人間はなぜ、純粋にやりたいことに意味を見出そうとするのでしょうか

先日友人から、「先のことを考えて行動ができない」と相談を受けました

その友人は一般企業に勤めているものの、留学に行きたいと思い始めたのだが

留学先で何も得られずそのまま日本に帰国してまた就活...となるのが嫌、

そうなると留学に行く意味がないと思ってアクションを起こせずにいる

と言っていました

私は友人の気持ちがよくわかります、ですがもしも私がこの友人の立場なら、

それでも近いうちに会社を辞めて留学に行くと思います

私には、この友人のような状況になった時にいつもたどり着く考えがあります

それは、「後悔するならやって後悔」というものです

「後悔」というものは、ものすごく怖いものです

取り返しがつかないからです

「あの時ああしておけば、今が違ったかもしれない」と思うのって

ものすごく怖くないですか

私は怖いです

そういえばメンインブラックで、

「後悔とは宇宙最大の脅威だ」

的な(再 うろ覚え)というセリフがあります

(MIBも大好きな良い映画なのでまた記事にします)

そのくらい後悔というものは、どうしようもないことなんです

それなら、私はやりたいことをやって後悔したいです

やらなかったことに後悔するより、やったことに後悔した方が

スッキリしますし、人間的にも成長すると考えます

好きな人への告白、がいい一例かもしれません

大好きでたまらないのに告白せずにそのまま会えなくなった、として

「あの時気持ちを伝えておけば、今あの人が私の横にいたかもしれないのに」

となってしまうのはこの上なく残念で無念なことです

でも、もしフラれたとしても告白していたなら、

「あの時想いを伝えることができてよかった」と思えるかもしれないし、

そう思えなくても、気持ちを口にして伝えたその行動が全てなんです

より良いあなたに繋がる行動なんです、強い証拠です

 

そんな私は大好きだった男の子に告白も何もできませんでしたが。

(笑ってください)

 

 

話を戻すと私は、人生において何かとつけて

「意味」や「価値」を見出す必要はないと思います

ただ、絶対に「やらずに後悔」だけをしなければ、

人間なんてそれでいいんです、人生なんてそれで十分なんです

緻密に組んだスケジュールをきっちりこなした日も、

早朝3時4時に寝てお昼過ぎに起きてカップラーメンを食べて

二度寝三度寝して映画を観まくった日も、(実体験)

あなたが満足できたならどちらの日も価値は全く同じです、素晴らしい日です

 

極端な話、私たちは明日この世にいないかもしれません。

最近起きた事件の通りです。

さっきまで演説をしていた人が、数時間後にはこの世を去ったんです

 

サクラのセリフは、私にいつもこのようなことを思い起こさせます

意味や価値ではなくて、「今日」という一日には後悔がなかったか、ということ

これを意識していくと、自分がとても幸せだということに気がつきます

食べたいから食べたいものを食べた。後悔なし。

寝たかったから寝た。後悔なし。

自分を成長させたかったから会社に行った。後悔なし。

働きたくなかったから休んだ。後悔なし。

とこんな風に、ポジティブなことに気づきます、自分が偉いことに気づきます

少し罪悪感の残るようなことがあっても、自分が後悔していなければいいんです

極論にはなりますが、人間、警察のお世話にならなければ

少しくらい人に頼って迷惑をかけてもいいと思っています

その代わり、誰かの迷惑もいつかは買ってあげるよ、という心意気でいれば

みんなハッピーじゃないでしょうか、どうでしょうか

かりゆし58 というアーティストさんの「オワリはじまり」という曲が

あるのですが、ぜひ一日の終わりに聴いてみてください

まさに、「後悔していないか」訊いてくれるような歌で、

「毎日は当たり前じゃない」と教えてくれる素敵な歌です

夕日を見ながら聴きたい歌です、ぜひ

 

サクラのセリフ1つだけでここまで語ってしまいました

文章構成等も考えずただひたすら思うことを打っているだけなので

記事を編集しながら気づくといつも4000字とかになっていて

驚くのが最近の執筆ルーティーンです

 

この小説に関しては思うことがまだあるので、

nesumerb“きみすい”記事シリーズ化ということで

パート2 パート3という形で更新していこうと思います

 

本日も、長い記事を読んでくださりありがとうございました

 

前回の記事でもこの記事の冒頭でも伝えたことなのですが、

最近は以前と比べ多くの方が私の拙い記事を読んでくださっているようで、

本当に感無量です

読者になってくださった方や、スターをくださる方、

そして今読んでくださっている方、有難うございます

ご恩は、まずは記事の面白さで返していこうと考えておりますので、

図々しく語る記事ですがこれからも見守っていただけると嬉しい限りです

 

暑い日々が続いておりますが、

睡眠をとってお食事もしっかりとって

たまには自分なりの贅沢をして

何事もゆっくり楽しんでいきましょう

それではまた次の記事で

 

nesumerb